この国は本当に豊かなのか?
ニュース番組の特集で、子供連れホームレスが報道されていました。
数年前の映像で、ある県の公園に、両親と4歳の男の子が暮らしている様子でした。
両親は、集めた古本を売って収入にしていたようですが、
大人は食事をとっていても、その男の子は離れた場所から見ているだけで、
食べ物を与えられていない光景が、度々見られました。
フラフラと周辺を彷徨う男の子に、取材陣が話しかけると、
「お腹減っちゃった…」そう呟きました。
話を聞くと、父親から怒られて、ご飯抜きにされたとのこと。
「どんな風に怒られるの?」と聞くスタッフに、男の子は
「こうやって、こうやって、頭とか、こうやって」と、
自分の顔や頭を叩いて見せます。
ゴミ捨て場を漁るその子に、何を探しているかたずねると、
「くつ」と答え、裸足の足を見せました。
ある日の映像では、父親が集めた古本を数冊、その子が持って行こうとして
見つかって、叩かれたり、蹴られたりしていました。
その暴力の激しさや、庇うことをしない母親には、もちろん驚きましたが、
もっと私を驚かせたのは、4歳の子供が、父親に見つかるだろう危険を冒して古本を持ち出そうとしたこと、
そして、おそらくはそれを売って、お金を得ようと考えたことです。
そこまでの飢餓感。そこまでの飢えの経験を、4歳の子供にさせる可能性がある、我が国・日本。
この国は、本当に豊かなのでしょうか?
確かに、この両親が異常なのは明らかです。でも、個人の問題・家庭の問題としていいのか。
この男の子は現在、施設で暮らしているようですが、
当時、乳児で施設に預けられていた弟は、その後、この両親に引き取られ、
4歳で命を落としています。
増え続ける、子供への虐待。いったい、この国に何が起こっているんでしょうか。
「難しい問題だよね…」と、言っていられない危機感を感じるのは、私だけではないと思います。
等しく、どの子も、安全で快適な毎日を過ごせなければいけないと思います。
そして、両親に愛されるのが一番ですが、それが叶わないなら、
他の誰でもいい、愛情をそそぐ大人が、近くにいなければいけないと思います。
今の『街興しナビ』には、まだその力はないけれど、
いつの日か、子供たちに明るい希望を見せてあげられるよう、
力をつけていきます。
きっとやりますよ!だって、うちの代表は、熱い人ですからっ(*^-゚)v